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川島薬師堂(愛知県安城市川島町) 三薬師

2020年6月12日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

寺院情報

寺院名川島薬師堂
所在地愛知県安城市川島町渡合地内
御本尊薬師如来
宗 派
創 建
札 所
御朱印
H P

参拝日:2020年6月5日

沿革・由緒

 桜井の印内薬師堂、古井の薬師堂と共に三薬師堂と呼ばれる事もある川島町にある薬師堂になります。言い伝えでは、矢作川に草刈りにきた村人が、鎌にひっかかった小さな木造を村に持ち帰り調べてみると薬師如来像であったので、御堂を作り祀ったのが始まりと言います。村人が見つけた時にできた鎌の傷跡が残っているそうです。江戸時代になり、どういった理由なのかは不明ですが、この薬師如来像は、高棚村に移さ、現在も高棚にある薬師堂に祀られています。 そして、現在ある薬師如来像は中根村から移されてきたものだと言われています。今は高棚にて祀られている薬師如来座像は、首と胴体のはめ込みに、墨で書かれた年号があり、室町時代に制作された仏像であることがわかっています。(安城指定文化財になっています。)
 元々は川島町野中に御堂が建てられていたのですが、昭和になり東海道新幹線の路線上に位置する事から現在の場所に移されたという事です。普段は厨子の中に奉安され秘仏となっていますが、十一月十一日には御開帳されているようです。

歴史探訪

 「桜井神社/紹介記事」の神宮寺の本尊であったとも言われれる「印内薬師象」と古井町にある「古井薬師堂/紹介記事」と共に三薬師とも称される薬師堂になります。ただ、由緒を調べると、高棚に移された薬師如来像が三薬師の一つだったのではないのかな?と思わなくもないですが。
 この三薬師以外にも安城市には薬師堂が何ヶ所か作られていて地域で祀られているそうですので、こちらも紹介していきたいと思います。

桜井町の色々な史跡を巡っていく中、一覧みたいな記事を書こうかなと思って勝手に「桜井町誌」を作成してみました。「綾姫伝説」についてもまとめていく予定ですので、是非ご覧ください。

参拝記

 矢作川にかかる「美矢井橋」右岸の「美矢井橋西交差点」を南に進んでいき、最初の交差点である「川島町交差点」を再び南に進んですぐの所に立っている宝形造の御堂が今回紹介する「川島薬師堂」になります。
 本当にひっそりと建っているので、結構この隣を通り抜けている方は多いのではないでしょうか。かく言う自分も、なんか御堂っぽいなあと思いつつ普段通り過ぎていましたから。

 宝形造の向拝の設けられた屋根の薬師堂になります。
 街中にある薬師堂や観音堂と言えばこの造りといった感じがしますね。

 由緒によると中根村から今祀られている薬師如来像を向かえたとあります。中根村は市町村合併によって豊田市中根町になっています。

 普段は写真の様に厨子の中で祀られていて、十一月十一日の縁日の際に御開帳されるそうです。

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所在地を地図で確認

寺院名川島薬師堂
所在地愛知県安城市川島町渡合地内
最寄駅あんくるバス1号安祥線「川島バス停」徒歩4分

寺院・霊場巡りの際のバイブルに

元々、当サイトは神社巡りを通じて、皆様の住んでいる所にある"村の鎮守の神様"と呼ばれる神社を紹介してくサイトを目指していたんです。むしろ寺院については、縁遠いものとおもっていたんですよね。しかし、ちょっとした御縁で弘法大師霊場に出会い、そして愛知県では一番活動が盛んな"知多四国霊場"を巡礼、結願する事になりました。でも、神社の事はある程度知識があっても、寺院については未知の世界だったので、少しでも巡礼の時に役に立てばと思い、こちらの本を読ませて頂いております。

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