神社紹介
神社名 | 荒神社 |
鎮座地 | 愛知県安城市小川町小向五十番地 |
御祭神 | 火産霊神 |
旧社格 | 村社 |
創 建 | 不詳 |
神名帳 | ー |
境内社 | ー |
例祭日 | 十月八日 |
御朱印 | ー |
H P | ー |
参拝日:2020年6月15日
御由緒
詳細は不詳となっています。
明治二十二年に行われた矢作川堤防工事によって現在の境内地に遷座したと言われています。
創建を明らかでないが、小向の産土神として鎮座氏子の崇敬あつく明治六年五月据置公許となる。同二十二年矢作川堤防増築工事の為同所同番地に移転した。大正十四年二月十八日社務所を新築する。昭和二十年五月一日、村社に列格した。
愛知県神社庁発刊「愛知県神社名鑑」より
歴史探訪
ここ「荒神社」は「こうじんじゃ」と読みます。元々の祭神は「荒神」と呼ばれていたと思われ、「台所の神」として祀られてきた土着信仰の神だったと思われます。
土着信仰と仏教、神道が複雑に絡み合い、長い年月をかけて形成された「荒神信仰」は中国、四国地方に多く広まった信仰です。中国四国地方以外ではそこまで広く信仰された物ではなく、荒神社が一社も鎮座していない県もあるようです。
台所の神という事で、竈の神、火の神の性格を色濃く反映している様で、神仏分離の際に、神道を選択し神社となった所では、道祖神、奥津彦命、奥津姫命、軻遇突智神のいずれを祀る神社が多い様です。
今回参拝する「荒神社」の御祭神は「火産霊神」となっています。「火之加具土命」の別称ということでよろしいかと思います。火伏の神として有名な「火之加具土命」である点からも、この地域の火伏を祈願して祀られているのではないでしょうか。もしかしたら昔に台所から出火した火事がこの辺りを襲ったのかしれませんね。
旧碧海郡桜井町に当たる個所を巡っております。旧桜井町にあたる矢作川の堤防沿いには六社も神社が鎮座しており、そのいずれもが堤防と接した形で鎮座しています。矢作川堤防を走っていてもとても特異な場所になっています。
参拝記
矢作川を渡河する「小川橋」を西尾市から安城市方面に進むと、橋の右手側に矢作川の堤防のすぐ脇にこんもりとした森が見えてきます。この森のある場所が今回参拝する「荒神社」になります。荒神社には矢作川右岸の堤防道路を美矢井橋から河口方面に進んでもらうのが一番わかりやすいかと思いますが、美矢井橋から小川橋の間の堤防道路が結構工事によって通行止めになっている事が多いので注意が必要です。
境内入口
矢作川の右岸の堤防道路は小川橋をアンダーパスするために荒神社の手前から一旦堤防上から降りて小川橋を超えてから再び堤防上に戻っていくようになっています。荒神社境内脇の道路幅は堤防上と比べても少し狭く、見通しも悪い為、カーブ注意。急カーブありなどの道路看板が設置されています。正面衝突の事故も発生した事があるのかもですね。
鳥居
明治三十三年建立の神明鳥居になります。ただ、神明鳥居には基本貫の中間に設けられている「額束」と呼ばれる部分は設けられないので、神明鳥居の亜種型と呼んでもいいのかもしれません。
社号標
「荒神社」と彫られた社号標になります。昭和二十年に村社に昇格していますが、当然、社号標を作り直す時間もそんな情勢でもなかったはずですので、昇格記念などは行われていないのではないかと思われます。
手水舎・水盤
中々趣きのある、自然石をそのままくり抜いた形の水盤になります。
祓戸
境内の一角に設けられている「祓戸」(はらえど)になります。ほぼ正方形の基壇に瑞垣が設けられた石造物の一つになります。瑞垣の内側はコンクリート敷きとなっている所と、ここ荒神社の祓戸の様に榊を植えている所に大別する事が出来ます。
狛犬
大正時代生まれの狛犬一対になります。細かい年数については、写真を見ていてもいまいち不鮮明でしたので、大正生まれとさせて頂きます。
社殿
切妻造瓦葺平入の拝殿になります。写真の場所からは見えませんが、本殿は入母屋造の社殿となっているそうです。
拝殿は四隅をそれぞれ二本、合計八本の支え柱が設けられています。昭和二十年にこの碧海郡、幡豆郡、額田郡を襲った「三河大地震」によりかなり大きな被害があった為、こうして神社仏閣の構築物に支え柱を設けている所が非常に多いですね。
地図で鎮座地を確認
神社名 | 荒神社 |
鎮座地 | 愛知県安城市小川町小向五十番地 |
最寄駅 | あんくるバス2号桜井線「岩根バス停」徒歩15分 |
ご自宅にお札は祀られていますか?
実家には神棚はあっても、今お住いの所には神棚がない方も多いかと思います。神棚には、日本の氏神である"天照大御神"とご自身がお住いの氏神様のお札を掲げると御神徳が宿るとされています。
賃貸住宅などに住まわれて簡単に神棚を掲げられないという方もお勧めなのが、
南向き、もしくは東向きになる様に、そして目線の高さより上になる様に、棚などの上において頂くとよいかと思います。是非、皆様もご自宅に神棚をご用意いただき、御札を納めてほしいなと思います。