矢作川神社巡り紀行 西尾市

八幡社(西尾市一色町松木島)

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

神社情報

神社名:八幡社
鎮座地:西尾市一色町松木島宮東六一番地
御祭神:譽田別尊
旧社格:郷社
創 建:弘治年間(1555-57年)
境内社:稲荷社、津島社、御鍬社、神明社、大山袛社、秋葉社
例大祭:十月二十一日
御朱印:-
H P:-

参拝日:2017年11月22日

御由緒

社伝に、弘治年間(1555-57年)木曽義仲の後裔、この地に来て、土地を開拓し源家の氏神八幡大神を祀る。天正年間(1573-91年)に至り住民増え一村の産土神として祀る。元和元年(1615)津波により社殿流出したが同郡大塚村榊原吉右ヱ門の藪中に漂着を発見し社殿を造営し祀る。明治五年九月郷社に列し、同四十年十月二十六日、神饌幣帛料供進指定をうけた。
昭和三十九年三月、第十六回遷座にあたり、本殿を改築、渡殿を新築し、同五十九年三月、第十七回遷座に際し神楽殿、社務所、神庫を改修拝殿屋根を葺替える。

愛知県神社庁 発刊
「愛知県神社名鑑」より 

参拝記

国道247号線松木島交差点から南に50mほど行った所に鎮座するのがこの八幡社。

松木島郵便局の対面の路地を入ったところに境内入口があります。

神社周辺の状況はストリートビューでご確認下さい。

境内入口

灯篭に挟まれる形で境内入口があります。

社号標

昭和五十九年御遷座記念で作り直された社号標になります。

鳥居

真鍮製の両部鳥居になります。
矢作古川対面の吉良町大島に鎮座する八幡社も真鍮製の両部鳥居が設置されていました。矢作古川両岸とも同じような鳥居が設置されているのは何か関係があるんですかね。


八幡社(西尾市吉良町大島)


祓所

鳥居右手に設置されている祓所です。

手水舎・水盤

銅葺の四本柱タイプの非常に重厚感を感じる手水舎です。

狛犬

大正十三年生まれの狛犬一対です。

社殿

入母屋造、瓦葺、平入の高覧付き廻縁のある拝殿になります。
拝殿も非常に重厚感を感じる造りになっていて、欄間部分に彫刻が掲げられています。

非常に繊細な彫りでついつい見入ってしまいます。

流造の本殿が鎮座しています。

境内社

社殿向かって左側に鎮座する稲荷社。

本殿瑞垣内の本殿脇に鎮座する五社相殿。

懸魚・鬼瓦

拝殿の鰭付き猪の目懸魚になります。

手水舎の懸魚が貴重な造形になっていたので紹介します。

鰭付きの三花懸魚と呼ばれる懸魚になります。
懸魚全体の2割弱がこの三花懸魚と呼ばれるものらしいのですが、三河南部を参拝して懸魚を見てきた実感から言わせてもらえば、三河南部では三花懸魚は非常に少数派の懸魚だと思われます。

参拝を終えて

ひろびろとした開放的な境内なんですが、非常に落ち着いた雰囲気も混在する神社だと思います。
以前でしたら名鉄三河線松木島駅があり、駅前からこの八幡社の脇をぬけて国道247号線までまっすぐ道路が伸びていて交通アクセスも整っていたんですが、三河線が廃線になり、駅舎もなくなったのですが、いまだにホーム跡はそのまま残っています。

こういう駅の跡って哀愁を感じますね。

 

近隣の神社

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地図で所在地を確認

”西尾市一色町松木島宮東六十一番地”

矢作川神社巡り紀行

矢作川沿いに鎮座する神社を参拝、紹介をしております。興味がありましたら、順次更新しておりますので、のぞいてみてください。

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