名古屋市中区

少彦名神社(名古屋市中区丸の内)愛知県下新十名所

2023年2月21日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

ONE POINT

 名古屋市中区丸の内三丁目に鎮座する少彦名神社の紹介です。江戸時代末期の頃からこの辺りは薬問屋街として発展し「薬祖神」として勧請創建された神社になります。現在でも薬関連の方からの崇敬厚い神社になります。

神社情報

神社名少彦名神社
鎮座地愛知県名古屋市中区丸の内三丁目二番二十四(Googlemap
例大祭十月十六日
創 建大正四年十一月二十一日
御祭神少彦名命
大国主命
旧社格
神名帳

境内社

境内社

文化財

国 宝
国指定
県指定
市指定
町指定
村指定

参拝情報

御朱印
URLhttp://nagoya.yakusoshin.jp/
駐車場
参拝日2022年4月13日

御由緒

 江戸時代の尾張藩の地図などをみると、名古屋城の南側に碁盤の目の様な区割りが行われた場所があるのが見えるかと思います。この場所は江戸時代から現代まで名古屋市の商業の中心であり続けています。この区画の一角に「京町」と呼ばれる地区があります。
 清州城下に京から移り住んだ商人が作った「京町」が清州越しによって名古屋城下に移ってからもその町名を使い続けたようです。元々は呉服商が集まった街だったようですが、名古屋城下を襲った安政の大火以降、この一角に薬商が集まる様になりいつしか薬問屋街が形成されるようになったとか。

 大正四年、薬問屋街の守護神として、薬祖神として少彦名命と大国主命を勧請創建しています。

 そして、昭和二年に行われた「愛知県下新十名所」投票戦により863票を集め第48位にランクインしています。太平洋戦争による名古屋空襲による焼失してしまう前は現在の境内地とは別の場所に鎮座していた様で、往時は現在よりも賑やかな神社だったのかもしれません。

当神社の祭神であります少彦名命と大国主命は、日本書紀や古事記で記されるように、全国を巡り、国土開発や病気治療、医薬の普及など多くの業績を残されました、その古事により、二柱の神様が医薬の祖「薬(やく)祖(そ)神(しん)」として祀られています
当神社は、最初、名古屋市東区呉服町二丁目(現在の住居表示では、名古屋市中区丸の内三丁目8番26号のあたり)に、社殿を建立し、茨城県大洗海岸にある大洗磯前神社および同県那珂湊市酒列磯前神社から、少彦名命と大国主命のご分霊をお迎えしてお祀りしておりましたが、戦火により社殿が焼失した為、昭和23年、現在地へ、改めて社殿を設け、昭和25年には大阪市の少彦名神社からご分霊をお迎えして、お祀りいたしました。しかしながら、この社殿も、昭和34年の伊勢湾台風によって損傷を受けましたので、同年末、新築し、ご遷座願いました。そして、平成27年100周年を記念して、鳥居と社殿を新築し、現在に至ります。

薬祖神大祭・少彦名神社HP内「由緒」より

愛知県下新十名所

 「京町薬祖神」は昭和二年に昭和二年に新愛知新聞社(現:中日新聞)が読書の方達からの投票によって愛知県の新しい十名所を決定しようという企画「愛知県下新十名所」において「863票」を集めて「第48位」になっています。

48位/57位863票

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御祭神

  • 少彦名命
  • 大国主命

御朱印帳の保管に

 数年前より非常に集める方が増えた「御朱印」ですが、皆様は御朱印帳はどうやって保管していますか?神社・仏閣を廻って御朱印を受けているとあっという間に御朱印帳の冊数が増えていきますが、そのまま棚などに置いている方が多いのでは?。せっかくお受けした御朱印ですので、日本では古くから着物を始めとして大切なものを保管する為に使われていた「桐箱」に入れて保管した方がよろしいかと思います。

 ぜひ、皆様も桐箱に御朱印帳を保管されてみたらいかがですか?

参拝記

 名古屋市中区丸の内というオフィスビルが立ち並ぶエリアの一角、隣のビルの陰に隠れる様に、今回紹介する少彦名神社が鎮座しています。戦前から現在まで、この一帯は薬問屋関連の会社が多い様で、東海地方では「これがなくっ茶♪」というローカルCMでおなじみの「活命茶」の製造元である中北薬品がすぐ目の前に本社を構えていたりします。
 前面道路は一方通行となっているので、注意が必要です。

 境内の南側は舗装されており駐車場になっている様にも見えます。少彦名神社の境内は周囲をアルミポールとチェーンで囲まれており、扁額のある木造明神鳥居が据えられています。

 その奥に、銅葺流造の本殿が基壇上に鎮座しています。

 ここ少彦名神社の賽銭箱は蒲の穂の形をした一風変わった賽銭箱になっています。なぜ蒲の穂なのか・・・それは・・・

 境内には菟の石像が据えられています。

 少彦名神社の御祭神に大国主命となっており、大国主と菟と蒲の穂といえば「因幡の白兎」の中で、鮫に皮を剝がされた白兎を助ける為に大国主は真水で体を洗い蒲の穂を体にくるむといいと助言をするという一節が思い浮かべる事が出来るかと思います。この物語で蒲の穂で体をくるむと兎の体が元の様になった・・・ここから薬の神という伝承が生まれたのかな?とも思えますし、ここに据えられている菟の石像と蒲の穂の賽銭箱もこの物語を表しているはずです。

 この記事を開いている2023年の干支は「卯年」ということで、今年の初詣は多くの参拝者が訪れたんだろうと想像しちゃいますね。

鎮座地を神社で確認

神社名 少彦名神社
鎮座地愛知県名古屋市中区丸の内三丁目二番二十四(Googlemap
最寄駅電車:名古屋市営地下鉄・名城線「名古屋城駅」徒歩7分
バス:名古屋市営バス/名鉄バス「大津通バス停」徒歩4分

ご自宅にお札は祀られていますか?

実家には神棚はあっても、今お住いの所には神棚がない方も多いかと思います。神棚には、日本の氏神である"天照大御神"とご自身がお住いの氏神様のお札を掲げると御神徳が宿るとされています。
賃貸住宅などに住まわれて簡単に神棚を掲げられないという方もお勧めなのが、

南向き、もしくは東向きになる様に、そして目線の高さより上になる様に、棚などの上において頂くとよいかと思います。是非、皆様もご自宅に神棚をご用意いただき、御札を納めてほしいなと思います。

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