寺院情報
寺院名 | 神休山 真福寺 |
所在地 | 愛知県西尾市吉良町吉田斎藤久三番地 |
御本尊 | 阿弥陀如来 |
宗 派 | 浄土宗西山深草派 |
創 建 | 不詳 |
札 所 | 三河海岸大師 三十五番札所 東条吉良観音 十七番札所 吉良西国観音 二十二番札所 |
御朱印 | - |
H P | - |
参拝日:2018年9月24日
小紀行:酒井氏発祥の地と金蓮寺
沿革・由緒
当寺は、百二代御土御門天皇の御代、文明年中、西福寺開創章久養玉は隠遁の地として開ける所にして、以後十二世真空浄賢の代、地形石垣より本堂庫裏観音堂を改築す。浄賢は勤倹の美徳を務め経営したり。西福寺廿世晋空本堂を増築し、廿七世最空観音堂を、廿八世利空庫裏を何れも再建し以て今の真福寺を成せり。
「幡豆郡吉田村誌」より
創建の謂れから現在までの流れを見るに、西福寺の末寺であると考えればいいのかと思われます。現在では、西福寺と真福寺の間には名古屋鉄道西尾線の線路が南北に走っていて何となく離れている感じがしますが、塔頭と考えてもいいくらい近い場所に位置しています。
真福寺 所在地
真福寺周辺の道路は非常に狭いので、車の場合、西福寺参拝後、駐車場に止めさせて頂いて参拝に向かうのがよろしいかと思われます。
参拝記
西福寺から名古屋鉄道西尾線の踏切を渡り真福寺に向かって歩いていくと、上記写真の通り細い道路の前にでてきます。(西福寺からだと写真奥側からこの道路に出ることができます。)
真福寺の石柱門が道路から入った場所にある為、目印としては、参道脇にある常夜燈を探してみてください。
こちらの常夜燈、以前当ブログでも取り上げている「双頭型」の常夜燈になります。
こうして、以前訪れたことのある場所に出会うのも散策の楽しみになるかと思います。
参道入口
先ほども書きましたが、真福寺の参道入口には、金毘羅山と秋葉山の双頭型の常夜燈が鎮座しています。なかなかこういった常夜燈を見ることはないと思うので、ある意味非常にわかりやすい参道入口なのかなと思います。
石柱門
参道を進んでいくと、一対の石柱が立っています。
よく見ると、向かって右側は・・・
吉良第石観音菩薩廿二番札所と彫られれています。
東条吉良観音、西条吉良観音が創設される以前に、この吉良西国観音霊場があったようなのですが、このように石碑が残っていると札所だったのかとわかるのですが、それ以外の情報が皆無に近いので、中々全体像がつかめない霊場になっています。
反対側の石柱には・・・
三河海岸弘法大師第三十五番札所と彫られた石柱になります。
石柱を見る限り、三河海岸大師と吉良西国観音の両霊場は同時期に栄えていた霊場なんでしょうね。
本堂
入母屋造瓦葺妻入の向拝の設けられた本堂になります。本堂前面には、浄土宗の本堂に多い濡れ縁が設けられています。
こちらの本堂の屋根勾配は非常に緩い感じで、屋根の高さが低く抑えられています。
観音堂
本堂向かって左手、参道の正面に位置する場所にある観音堂になります。
こちらが、吉良西国観音や東条吉良観音の札所になっていると思われます。観音堂の中を拝見させて頂いたのですが、弘法大師像は見当たらなかったので、大師像は本堂の中に安置されているんだと思います。
観音堂の横に鎮座する「北谷戸組守護神」が祀られた祠になります。
正一位秋葉大権現、金比羅大権現、山住大神、半僧坊大権現、大聖不動尊皇、白山妙理大権現、庚神善神、稲荷大明神
が祀られているようです。
祀られている名称が明治維新の神仏分離策以前の名称になっているのが特徴ですかね。