西尾市

八幡社(西尾市熱池町新田)

2018年4月17日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

神社情報

神社名:八幡社
鎮座地:西尾市熱池町神田七十八番地
御祭神:譽田別尊
旧社格:村社
創 建:不明
境内社:
例大祭:十一月二日
御朱印:ー
H P:ー

参拝日:2017年12月6日

御由緒

「三代実録」に貞観元年(859年)大嘗祭の悠紀斎田を三河国幡豆郡に定むとあり、斎田は当社の所在地で、神田の聖地に鎮守の神を祀り、産土神とした。明治五年十月十二日村社に列格した。

愛知県神社庁 発刊
「愛知県神社名鑑」より


参拝記

毎年新年の1月3日に行われる奇祭と言われる「てんてこ祭」で有名な八幡社になります。

どんな祭かと説明するのが難しいので、youtubeの動画をどうぞ

動画の中でも述べられていますが、この「てんてこ祭」は清和天皇の大嘗祭にゆらいする祭だそうです。この八幡社の鎮座している住所が「神田」・・・まさに悠紀斎田に通じる地名ですね。

動画の町内を練り歩くスタート地点が前回紹介した上道目記町の八剱神社前になります。それくらい近い場所に両社は鎮座している事になります。

 

境内入口

熱池の集落からポツンと離れた感じで八幡社の境内があります。
地図で見ると、境内の周囲は道路で囲まれており、昔は堀などが囲んでいた感じがします。

中心の道路に囲まれているのが八幡社になります。

境内周囲は瑞垣で囲まれておらず、代わりに木々が周囲を囲んでいます。(一部危険防止のためフェンスあり)

愛知県無形文化財 てんてこ祭 の碑になります。
社号標より立派な碑だったりします。

社号標

建立年月日を調べ忘れましたが、社号標になります。

鳥居

建立年月日を調べ忘れましたが、明神鳥居から派生した台和鳥居を呼ばれる鳥居です。

手水舎・水盤

二本柱タイプの板葺の手水舎になります。
もしかしたら、この手水舎も近々見納めかもしれません。

狛犬

昭和四年生まれの子乗り、玉乗りの狛犬一対です。

社殿

一番最初の写真から何となく理解していただけると思いますが、平成29年12月現在社殿が存在していません。こんな書き方をすると火事で焼失したのか!?と思われてしまうと思いますが、社殿を建て替える造営工事の為、旧社殿は解体されてしまったようです。

あるべき物があるべき場所にないとすごく違和感を覚えます。

元々鎮座していた社殿はこちら

2010年12月12日に参拝した時の社殿の写真になります。
切妻、平入、瓦葺の三間幅の木造拝殿になります。

造営工事中、本殿はどこに鎮座しているのかというと

脇のぱっと見では倉庫?と思える建物を仮殿としています。一番左の引き戸部分にですね。
奥の注連縄があるのは境内社の相殿になります。

2017年12月6日参拝時点の本殿造営工事場所になります。
綺麗にすべてが解体されて更地になっていますね。


2018年1月18日参拝。気になる造営工事は、基礎工事に入っていました。丁度立ち上がり部分の配筋が完了した辺りでしょうか。はやり基礎面が床面になるバリアフリータイプの社殿っぽいなあ。


2018年2月14日参拝。造営工事は、基礎工事が完了した様です。一般住宅の基礎と比べるとすごくシンプルな感じを受けます。

本殿部分の基礎には、丸い換気口になるだろう穴があけられています。


2018年3月10日参拝。いよいよ建前が近くなってきました。土台が取り付けられていますね。

土台の隙間に柱を建てるようです。これが一般的な造りなのかは不明ですが、土台と柱にそれぞれにしっかりとはまる様に加工が施されています。

脇に搬入されていた柱の部材を見ると・・・、

当然こちらはみぞが切られていますね。


2018年3月14日参拝。いよいよ社殿の建築工事が始まっていました。
柱の感じから見ると、切妻の平入の社殿になりそうですね。

柱もこんな感じで収まっています。気にしてみてこなかったんですが、こんな造りになっているんですね。


少々間が空いてしまいましたが、2018年4月10日参拝。
拝殿の屋根垂木がだいぶ出来上がってきています。本殿(もしくは覆殿)部分には野地板も張られていますね。

なかなか見られない屋根裏になります。


2018年4月18日参拝。
拝殿部分の屋根にも野地板も張られ、現代建築では必需品のルーフィング(防水シート)もしっかりと張られていました。
参拝した時には、拝殿部分の壁板を取り付けていました。

本殿部分から幣殿部分についてはすでに内側から壁板が張られていました。更に

すでに、瓦も上げられていて、瓦葺も間近ですね。
そういえば、神社の瓦葺も土葺きではなく引っ掛け桟瓦葺きなんですね。屋根に土を引かないので屋根上重量が軽減されるので、倒壊防止にもなりますね。

これ以降も順次アップしていきますので、お楽しみにしてください。

境内社

御鍬社と天神社の相殿になります。資料では御鍬社の事が出てこなかったので、いつ頃、境内社として合祀したんでしょうかね。

懸魚・鬼瓦

造営工事中の為、現在は懸魚も鬼瓦もありません。

参拝を終えて

旧福地村に伝わる悠紀斎田に由来する四坐の神社の内、「てんてこ祭」や神田といった住所などから一番色濃く伝えている神社ではないでしょうか。

境内には、悠紀斎田にまつわる碑が据えられています。

ピンポイントで悠紀斎田の場所がわかるわけないので、大体この辺りに斎田があったと思えばいいのかな?と思います。悠紀斎田がどういったものだったのか・・・。近々岡崎市の中島町にある悠紀の里の資料館を訪れて報告したいと思います。

近隣の神社


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地図で所在地を確認

”西尾市熱池町神田七十八番地”

矢作川神社巡り紀行

矢作川沿いに鎮座する神社を参拝、紹介をしております。興味がありましたら、順次更新しておりますので、のぞいてみてください。

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