神社情報
神社名:細川神社
鎮座地:西尾市一色町細川汐浜下二〇、三十七、三十八番地
御祭神:天照大御神、豊宇気昆売神
旧社格:無格社
創 建:昭和七年十月
境内社:津島社、秋葉社
例大祭:十月十六日
御朱印:ー
H P:ー
参拝日:2017年12月13日
御由緒
社殿に、宝暦四年(1754年)、細川新田を開拓する。土地肥沃で遠近の住民移り来る者多く鎮守の守として祀ると。昭和八年五月五日、神社明細帳より脱漏を据置公許となる。
愛知県神社庁 発刊
「愛知県神社名鑑」より
神社名鑑には細川神社が脱漏されていたと書かれていますが、別の資料には、細川新田に神明社、隣の大岡新田に稲荷社が鎮座していた。明治十七年の合併の際、細川新田に鎮座する神明社に稲荷社を合祀した。その後、水害で荒廃した為、大正四年、幡豆郡東幡豆の山内社に合祀されるとされています。その後、昭和七年十月、小笠原三九郎の斡旋で天照大御神を祭祀し、細川神社と命名したそうです。
参拝記
国道247号線の赤羽南の交差点を西方面に曲がって1.5kmほど進んだ場所に鎮座するのが細川神社になります。
道路を進んでいくと、道路脇に幟立石が並んでいます。神社の場所がいまいちわからない状態で進んでいったので、いい目印になっていました。
ストリートビューで神社周辺を見て頂こうとおもったのですが、直前で左の道路にずれていってしまいました。
神社の正面ではなく、脇を通る道路からの雰囲気も見て下さい。
境内入口
道路から参道が伸びていて正面に境内入口があります。
この細川神社の境内は、境内の周囲が石垣を伴った玉垣が設置されています。
社号標
昭和十年製の社号標です。旧社格は無格社の為彫られていませんね。
一の鳥居
昭和七年製の神明鳥居がお出迎え。
手水舎・水盤
瓦葺の木製の四本柱タイプの手水舎になります。
狛犬
昭和十年生まれの子乗り、玉乗りの狛犬一対。
社殿
切妻、瓦葺、平入の拝殿になります。
サイドにまわってみたら、拝殿と本殿の間に渡殿が設けられていました。
造りを見てたら、あとから渡殿を設けられた感じでした。
境内からでて脇道から社殿を望みます。めっちゃ社殿が近いですね。
瓦葺の流造の本殿が良く見えます。
境内社
情報では津島社、秋葉社が境内社で鎮座しているという事でしたが、見当たらず。
もしかしたら、本殿の合祀されたかもしれませんね。
懸魚・鬼瓦
鰭付きの蕪懸魚です。
参拝を終えて
この細川神社から500mほど西に行くと平坂入江と呼ばれる三河湾の入江の入口になっています。水害などの災害で一度はこの集落から神社が消えてしまった訳ですが、地図を見てると今ほど護岸工事がされてなかったら台風、高潮の被害はすごかったんじゃないでしょうか。まさに、海沿いの地域は高潮、津波との闘いだったんだなと実感します。
幡豆郡誌が書かれた大正十三年にはすでに山内社に合祀されてしまっていた為、細川地区の神社について記載されていません。戦前に一旦廃社となった神社を復興させるのは大変な労力だったと思います。