神社情報
神社名:神明社
鎮座地:西尾市一色町養ヶ島西島1番地
御祭神:天照大御神、豊宇気昆売神
旧社格:神饌幣帛料供進指定村社
創 建:正保二乙酉年(1645年)正月
境内社:一社(詳細不明)
例大祭:十月十八日
御朱印:ー
H P:ー
参拝日:2017年12月13日
御由緒
社伝に、正保二乙酉年(1645年)正月の創建という。明治五年十月十二年、村社に列格する。昭和十六年十月十四日、神饌幣帛料供進指定をうけた。
愛知県神社庁 発刊
「愛知県神社名鑑」より
正保十三年九月吉日、大工棟梁平嶋村住人藤原氏にて新しく建立され其の後、明治十七年三月吉日本社が改築されました。以来昭和十一年十月吉日拝殿を改築、其の他付帯工事を行い盛大に御遷宮祭が施行されましたが、不幸にも昭和十九年十二月七日の三河地震で拝殿が倒壊してしまいました。敗戦直後物資不足のなか昭和二十二年八月吉日仮拝殿が建立されまいしたが、其の後四十六年の間幾多の災害があり社殿の損傷が激しく、我々氏子の悲願に依って平成五年拾月吉日を以て社殿を前面改築し付帯事業も行い、茲に盛大な御遷宮祭を挙行するものであります。
境内「養ヶ島神明社の由来」より
参拝記
国道247号線の赤羽南の交差点を西方面に曲がって800mほど進んだ場所に鎮座するのが養ヶ島地区の神明社になります。
路地に入ったところに境内入口があります。
ここの神社は、東入り境内、東向きの社殿という配置になっています。
ストリートビューで神社周辺を見て頂こうとおもったのですが、残念ながら境内入口前の物がなかったので、境内近くを東西に走る市道からの眺めを見て頂きます。細い路地の左手側に玉垣と見にくいですが鳥居が見えます。
境内入口
養ヶ島の集落中に鎮座しています。まさに集落の中といった感じで、神社周辺の道路が非常に狭く、飛び出し注意です。
社号標
大正十三年製の旧社格が彫られた社号標です。ここの社号標は「隷書体」で彫られているみたいですね。。
鳥居
大正十三年製の扁額が取り付けられた神明鳥居がお出迎え。
神明鳥居というには、少し柱の転び角度がつきすぎかな?って気もしますね。
鳥居を潜って、社殿を望みます。
参道がまっすぐに社殿に向かって伸びています。
手水舎・水盤
なかなか鋭い造形の龍の給水口です。これだけ立派な手水舎でありながら、無人の神社の為、日頃水が張られていないのが残念ですね。
狛犬
大正十三年生まれの狛犬一対。
この養ヶ島地区の神明社の石造物は大半が大正十三年に建立されたんですね。
社殿
改めて、正面から社殿を望みます。
入母屋造、瓦葺、平入のコンクリート造りの拝殿になっています。
本殿になります。資料には流造の本殿が鎮座していたようですが、神明造の本殿に遷座したんでしょうね。
ここの社殿の大きな特徴は
大棟部分に龍が左右対称な形で鎮座しています。社名が掲げられた大棟は見たことありますが、子言った大棟全体を使った意匠は初めて見ました。
なかなかな迫力のある龍ですね。
境内社
社殿向かって右側に鎮座する境内社になります。
残念ながら、詳細は不明・・。わかり次第更新していきたいと思います。
ただ、この境内社の鳥居脇に・・・
養ヶ島氏神使駒鳥のオブジェ付きの石柱が。
オブジェをアップしてみます。
これまた、詳細は不明・・。養ヶ島の氏神となると、この神明社の祭神を指すのでしょうか。そうなると、伊勢神宮と駒鳥は何らかの関係が?
(伊勢神宮と駒鳥で検索しても、伊勢市の駒鳥食堂がでてくるだけ・・食べログの点数も高いし、行ってみたいですね・・。)
駒鳥さん・・・君は一体・・・
懸魚・鬼瓦
鰭のない三花懸魚です。厳密にいえば、3つある蕪懸魚の間は空間が開いてないといけないらしいのですが、コンクリート造でそこまで求めるのは酷なので、意匠で分類させて頂きます。
参拝を終えて
鳥居から見た神社のイメージとは異なり、意匠が面白い神社かなと思います。
駒鳥・・・気になりますね。
本殿の玉垣には鯉の飾り瓦が、拝殿には波の飾り瓦が据えられています。
大棟の龍と合わせて、水に関係する飾りなので、やはり海沿いという事で水害への祈りの側面もあるのかなと勝手に想像してみたり。
是非皆様も大棟の龍を見て下さいませ。