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古井神社(愛知県安城市古井町)

2020年6月30日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

神社紹介

神社名古井神社
鎮座地愛知県安城市古井町豊日二十九番地
御祭神応神天皇、菅原道真、素戔嗚尊
旧社格神饌幣帛料供進指定村社
創 建不詳
神名帳
境内社桜本天神社、稲荷社、山神社、若宮社
例祭日十一月第一日曜日
御朱印
H P

参拝日:2020年6月23日

御由緒

 「古井」という地名は、三河四名井に挙げられる「古井戸」から付けられた地名と言われ、現在でも「古井戸跡/紹介記事」として安城市の指定史跡として保全されています。この古井戸は伊勢神宮の鎮座地を探し求め現在の境内地を決めたと言われる「倭姫命」所縁の井戸とも言われています。安城の桜井周辺は「倭姫命」を祀る神社や所縁の場所などが複数あり、往古の伊勢神宮の影響力を感じられる場所にもなっています。

・倭姫命を祀る神社

・倭姫命所縁の史跡

 古井神社の境内社で、境内地の東側に鎮座する「桜本天神社」の祭神の中にも「倭姫命」の名を見る事ができます。こちら「桜本天神社」は社の前に社号標が設けられていて、「三河国神名帳従五位下櫻本天神」と彫られています。桜本天神については、桜井町に鎮座する「桜井神社/紹介記事」も桜本天神の論社となっています。

 古井戸と倭姫命の繋がりはよくわらないのが実状ですが、矢作川沿岸ということもあり、古井から桜井にかけては古くから人々の集落が存在しその中で大和朝廷との結びつきも古くから存在した場所ではないかと思います。

 明治の明細書の由緒に名文あり「豊日の森の往古訪は倭姫命とかや号かしこき神人の掘らせ給へる古井の辺にいとも可畏春をたがえず木華開耶姫尊其余の1座神号さへ不知古き神祇の三座鎮座跡と聞くのみ、ここに人皇五十六代清和帝の流も清き其末糸もつづきて経年今に伝りて崇秘一座はかたじけなくも惟仁帝勅作たる誉田帝の神霊八幡大神の霊像なれば古年の秋より殿社を造営して此春は木の華の復古を開ける宮は八幡宮の神体なり」と記るす。明治八年一月一十七日、村社に列格し、同十五年一月十七日、八幡社を古井神社と改称する。 同四十年十月二十六日、指定社となる。 大正二年一月十七日宇金蔵塚五十三番の天満社を合祀、同三年六月四日宇天王の津島社を合祀した。

愛知県神社庁発刊「愛知県神社名鑑」より

歴史探訪

 古井町は明治時代からの郡制度により、安城町に属していますが、古来からの歴史の流れから見ると安城町というより桜井町との結びつきのが強いのではないのか?と思う場所になります。実際、三河四名井や桜井古墳群など古井町と桜井町は同じ文化圏にあった事を示す史跡が点在しています。

 歴史探訪の一つの企画として「碧海郡桜井町誌を作る」なんて物を考えて、色々紹介してきましたが、まだ数か所紹介したい所が残っていますが、ほぼ完成に近い形になってきましたので、次は、桜井町の北側にあった「碧海郡安城町」を巡っていこうと思います。

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参拝記

 名古屋鉄道西尾線「碧海古井駅」の駅前を東西に走る市道を駅から東に300m程の距離に鎮座するのが「古井神社」になります。駐車場は古井神社の東側にある保育園の北側(裏側)に位置する場所にありますが、古井神社の境内にそって西側、北側と回り込んだ感じで向かう必要があるかと思います。

境内入口

 境内全体は瑞垣で囲まれておらず、垣根や境内に生えていた木々で囲まれた境内となっています。その垣根が切れたところに境内入口、参道が設けられています。まだ、あまり他の神社ではあまり見ない様式なのですが、境内社である若宮社、稲荷社、桜本天神社などの鳥居を含めた境内入口が古井神社の境内入口と横並びの様な形で設けられています。

鳥居

 建立年月を調べ忘れてしまいましたが、扁額のない明神鳥居が据えられています。

手水舎

 木造瓦葺四本柱タイプの手水舎になります。

祓戸

 基壇の上に瑞垣が設けられた祓戸で、瑞垣内部には神籬となる榊が植えられています。比較的大きい祓戸になります。

狛犬

 大正九年生まれの狛犬一対になります。

社殿

 入母屋造瓦葺平入の屋根に千鳥破風と唐破風が設けられた拝殿になります。破風が二つも設けられていると少し外観的にうるさい感じがしてしまいますね。

境内社

 一枚目から三枚目の写真はそれぞれ境内社の社号標と鳥居になります。四枚目は、三河国神名帳従五位下櫻本天神であると称している桜本天神社になります。古井神社の由緒などに出てこない為、これら境内社の由緒も不詳となっています。

地図で鎮座地を確認

神社名古井神社
鎮座地愛知県安城市古井町豊日二十九番地
最寄駅名古屋鉄道西尾線「碧海古井駅」徒歩5分
あんくるバス2号桜井線「古井駅バス停」徒歩4分

ご自宅にお札は祀られていますか?

実家には神棚はあっても、今お住いの所には神棚がない方も多いかと思います。神棚には、日本の氏神である"天照大御神"とご自身がお住いの氏神様のお札を掲げると御神徳が宿るとされています。
賃貸住宅などに住まわれて簡単に神棚を掲げられないという方もお勧めなのが、

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南向き、もしくは東向きになる様に、そして目線の高さより上になる様に、棚などの上において頂くとよいかと思います。是非、皆様もご自宅に神棚をご用意いただき、御札を納めてほしいなと思います。

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