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清浄山極楽寺九品院(愛知県岡崎市鴨田町) 三河新四国霊場二十三,二十四番札所

2019年7月11日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

寺院情報

寺院名清浄山極楽寺九品院
所在地岡崎市鴨田町山畔9
御本尊阿弥陀如来
宗 派浄土宗鎮西派
創 建文政三年(1820年)
札 所三河新四国霊場 二十三,二十四番札所
法然上人三河 二十四札所
三河観音霊場 番外札所
岡崎三十六地蔵 二十二番札所
御朱印
H P

参拝日:2019年5月29日
再訪問:2020年11月18日

三河新四国霊場札所一覧

沿革・由緒

寺号を「清浄山極楽寺」と称し、通称「荒井山」と呼ばれています。徳本の弟子「徳住」の開創になる宗内有数の捨世地で、修行道場として今も多くの僧侶を育成している。文政三年(一八二〇)徳住が三河化導の際、大樹寺四二世隆也より当地に常念仏道場の建立を請われたことによる。徳住は岩窟において一千日の間、単信口称一〇万遍、日礼三千の苦行により工事の無事と念仏弘通を祈願、満行後の同一一年に本堂が完成した。嘉永七年(一八五四)四世求道が善光寺堂を増築、中興。昭和五五年(一九八〇)本堂大修復。開基以来、毎日施餓鬼供養を行っており、また今なお肉食妻帯無用の伝統を守り続け、徳本が修行の際行っていた波念仏を今に伝える。本尊阿弥陀如来(伝行基作)や『徳本行者伝』など宝物も数多い。

新編浄土宗大辞典」より

霊場を行く

三河新四国霊場

三河新四国霊場二十一,二十二番札所「成道山大樹寺」から東に800mほど道なりに進むと見えてくるのが二十三,二十四番札所である「清浄山極楽寺九品院」になります。通称「荒井山」と呼ばれる現在でも修行道場として多くの出家僧がここ九品院で修行を行っているそうです。

岡崎三十六地蔵霊場

 二十一番札所「井田観音堂/紹介記事」を後にして、二十二番札所となる「清浄山九品院」を目指していきます。古地図を見ると(旧)248号線は元々「足助街道」と呼ばれていた様で、岡崎城下から足助に繋がる主要街道の一つとなっていました。この足助街道から井田観音堂前から分岐して阿知和方面に向かう街道が今でも残っているのでこちらの街道跡を歩いて九品院に向けて歩いていきます。

 途中、安祥松平家初代「松平親忠」の荼毘所とされる場所があって荼毘所跡の石碑が設けられているので、立ち寄って行くことにします。(荼毘所については別記事で取り扱っています。)

 この記事を書いている時点でスタンプラリーに使うスタンプ台などが設置されているのかは不明ですが、現在でも「おかまいり」の公式サイトが稼働している(H3.4.29現在)ので、まだスタンプラリーは実施されているのかも?。巡ってみたいと思った方は、まだスタンプラリーがやっているかどうかを岡崎市観光協会に問い合わせる事をお勧めします。

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浄土宗は赤地に白抜きのスタンプ!

参拝記

愛知県道335号線「大沼街道」の「荒井山」交差点の脇にあるのが今回参拝する「清浄山極楽寺九品院」になります。ちなみに九品院と書いて「くほんいん」と読みます。ナビで検索する際に使ってください。

境内入口

石畳の立派な参道が奥に続く九品院の入口になります。まっすぐ進むと境内に向かい、途中で右に曲がると駐車場と水子観音へ通じる参道が設けられています。

参道を真っ直ぐ進んだ突き当りには、仏足跡が据えらえており、その前には、九品院の寺院情報板も設置されています。

山門

参道の突き当りには袖壁のある冠木門の山門が設けられています。
時代劇に出てくる関所などに設けられている門と同じの様式になります。当サイト寺院紹介では初登場かな。

手水舎

木造瓦葺四本柱タイプの手水舎になります。屋根が通常とは逆に沿っていたり、それぞれの柱も反っていたりと、中々インパクトのある手水舎ではないでしょうか。

この手水舎の周りには、数多くのお地蔵様が奉安されています。

善光寺堂

嘉永七年(1854年)に増築された善光寺堂になります。その名前の通り長野県にある善光寺信仰の御堂になります。ここ九品院は全国善光寺会にも入会している寺院になります。

全国善光寺会HPの紹介

http://www.zenkojikai.com/index.html

こちら善光寺堂が三河新四国霊場二十四番札所になっています、

中央には、善光寺の本尊と同じ「一光三尊様式の阿弥陀如来像(善光寺仏)」が奉安されていると思うのですが、厨子の中に入っておられて確認できません。また、弘法大師像もこの御堂の中には奉安されているとは思うのですが・・・。

「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」・・・

手水舎

木造瓦葺六本脚タイプの手水舎になります。
井戸と手水舎が据えられている六本脚タイプの手水舎の基本様式に準じていますね。

先に紹介した手水舎は善光寺堂用の手水舎で、こちらが本堂用の手水舎になっているようです。

弘法堂

善光寺堂から本堂に進んでいくと、正面に立っているのが九品院の大師堂になります。
宝形造瓦葺向拝が設けられた御堂です。

中には何体もの大師像が奉安されていました。

「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」・・・

本堂

寄棟造瓦葺妻入りの向拝の設けられた本堂になります。浄土宗の寺院らしく本堂周囲に濡れ縁が設けられています。

本尊の阿弥陀如来像になります。

水子観音像

御朱印を頂いた後、一度山門から駐車場方面に向かうと、水子観音像参道という石柱があるので、そちらに従うように参道を進んでいくと、九品院の裏側にある丘の頂上に向かうように石段が現れます。

石段を登っていくと、頂上部分に観音像の他にも石造物が見えてきます。

中央に見える観音様が水子観音像になるようです。観音像左右に立っている石造物は一体どういった物なんでしょうか。

地蔵堂

善光寺堂の向かいにある建物が建っていました。宝形型の屋根の御堂に寄棟屋根の建物がくっついている様な建物でして、寄棟造の建物はガラス張りに在っていて、「御茶所」の看板が掲げられいました。そして、宝形型の御堂を除くと、

 岡崎三十六地蔵二十二番札所の札所本尊となる地蔵菩薩像が奉安されています。この非常に大きなお地蔵様が本尊なのかはよくわかりませんか、お顔と右手に化粧が施されたお地蔵様で、是非九品院を参拝された際には、お地蔵様もお参りしてください。

 地蔵堂の前に「おかまいり」のスタンプ台が設置されていました。残念なのはスタンプ台が設置されていない支柱タイプのスタンプBOXでした。

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やはり、旅先の情報はネット検索もいいですが、るるぶなどの旅行ガイド雑誌が一番ではないかなと思います。ネット情報はどうしてもディープになりがちで、いざ旅行に行こうと思っても、俯瞰的な情報が不足しがちな気がします。
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所在地を地図で確認

寺院名荒井山 九品院
所在地岡崎市鴨田町山畔9
最寄駅名鉄バス 「大樹寺バス停」徒歩9分

寺院・霊場巡りの際のバイブルに

元々、当サイトは神社巡りを通じて、皆様の住んでいる所にある"村の鎮守の神様"と呼ばれる神社を紹介してくサイトを目指していたんです。むしろ寺院については、縁遠いものとおもっていたんですよね。しかし、ちょっとした御縁で弘法大師霊場に出会い、そして愛知県では一番活動が盛んな"知多四国霊場"を巡礼、結願する事になりました。でも、神社の事はある程度知識があっても、寺院については未知の世界だったので、少しでも巡礼の時に役に立てばと思い、こちらの本を読ませて頂いております。

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少しでも巡礼の時にお役に立てる事もあるかと思います。是非一度読んでみてくださいませ。

次の目的地は?

九品院」を後にして、二十五,二十六番札所「龍北山 持法院」に向かいます。

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