知多西国三十三観音 知多郡南知多町

白翁山 神護寺(知多郡南知多町師崎) 知多西国観音 六番札所

2019年2月3日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

寺院情報

寺院名 白翁山 神護寺
所在地 知多郡南知多町師崎鳥西二十七番地
御本尊 聖観世音菩薩
宗 派 天台宗
創 建 不詳
札 所 知多西国観音 六番札所
南知多観音 十三番札所
知多百観音 四十二番札所
御朱印
H P

参拝日:2018年9月22日

知多新四国霊場公式ホームページのご紹介


http://chita88.jp/

沿革・由緒

奈良時代、加賀白山の泰澄大師が開いたと伝わり、白翁山という山号から白山修験の寺であったと思われます。その後室町時代、中興されたと伝えられていますが、江戸時代以前のことは定かではありません。

江戸時代初頭、この地を納めていた尾張藩士「千賀志摩守」のお家騒動に巻き込まれた重信法印が神護寺の寺宝などを持って引き払った為、江戸時代以前の由緒が不詳になってしまった理由なんだとか。重信法印は、この師崎を立ち去る前後に現在の豊橋市魚町にある神宮寺を再興させています。

江戸時代に書かれた納経には、羽豆神社内院と書かれており、知多半島の先端に鎮座する式内社羽豆神社の別当神社であり、地名をとって師崎神宮寺と称していた様です。

「南知多三十三観音霊場会・札所寺院紹介」より

千賀氏とは?


千賀氏はもともと姓を越智と名乗っていたそうです。伊予からこの現在の鳥羽市千賀町に水軍として移り住んだ一族で、地名から千賀と名乗り、伊勢国北畠氏の支配下にありましたが、九鬼嘉隆に敗れ、永禄年間(1558~70)に南知多の師崎に逃れます。いくつかの戦功があり、天正年間(1573~92)の頃より徳川氏に仕え、後に尾張藩の家臣となり、師崎で知行1500石取りとなり、代々尾張藩の船奉行を勤めました。現在も愛知県南知多町の師崎近くの、千賀家の菩提寺でもある正衆寺に、千賀家の墓が残されています。

 

知多四国霊場を行く

知多四国霊場三十五番札所「神光山 成願寺」とその隣に鎮座する「神明社」を後に、以前三十六番札所は納経していますので、南知多町豊浜の番外札所である「青泰山 浄土寺」を目指そうと国道247号線を師崎経由で向かっていくと、途中で膝の神様と書かれた看板が目に入り、神護寺を参拝していく事にしました。

膝痛に悩んでいる方は、この看板を見たら「寄っていこう!」思うはずです・・・・。


管理人が行く知多四国霊場巡礼の旅

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参拝記

知多四国霊場三十六番札所「天永山 遍照寺」から地図では非常に近い場所に鎮座している様に見えるんですが、車で参拝するときは国道247号線で迂回しつつ、寺院近くは非常に道路の道幅が狭いので注意が必要です。

上記地図には四カ寺が表示されていると思います。
・遍照寺:知多四国霊場三十六番札所、南知多観音十四番札所
・神護寺:知多西国観音六番札所、南知多観音十三番札所
・延命寺:四国直伝弘法四十五番札所、南知多観音十五番札所
・宗真寺:四国直伝弘法四十六番札所、南知多観音番外札所

四ヶ寺すべてが霊場の札所となっていて、特に南知多観音霊場については、すべて札所になっていますね。

境内入口

袖壁が設けられた薬医門なんですが、ちょっと独特な様式の山門になります。
山門前に左右一対の石灯篭が設けられているのも独特な様式かな。

本堂

中央に本尊である聖観世音菩薩が安置されている寄棟造瓦葺平入の向拝の設けられた本堂になります。

本堂と秋葉山三尺坊が安置されている秋葉堂は境内の中で一段高い所に立っています。

秋葉堂

こちらが秋葉山三尺坊が安置されている秋葉堂になります。

もしかしたら常夜燈があるのかな?と思って探してみたのですが見当たりませんでした。

脇堂、納経所

寺務所と兼用されている感じで毘沙門天と普賢菩薩が安置されている脇堂になります。
こちらに、膝の神様である普賢菩薩が安置されています。

お参りをして、お札を頂いてまいりました。

こちらで、御朱印を頂ける様です。

魚霊観音

こちら神護寺には、魚霊観音像が安置されています。
こちらの観音様、以前にも紹介してきました、コンクリート製観音像になります。

知多四国霊場二十二番札所「御嶽山 大日寺」と二十七番札所「天竜山 誓海寺」で紹介した「平山氏」が作成した観音像になります。観音像前に置かれている魚介のオブジェも平山氏作なんだとか。

参拝を終えて

膝の神様か~って思って何となく参拝した寺院なんですが、以前から紹介していた平山氏のコンクリート仏像に出会えて、うれしかったです。これで知多半島の先端までやってきて、次からは折り返しとなり、伊勢湾側を北上していく形になります。気分的には半分終わった感満載何ですが、札所の数を数えると半分まできていない現実・・・。先は長いですねえ。

次の目的地は

神護寺を後にして、知多四国霊場番外札所「青泰山 浄土寺」を目指して知多半島を北上していきます。

-知多西国三十三観音, 知多郡南知多町