山祇社（愛知県大府市東新町）

　大府市東新町に鎮座する山祇社になります。場所的には四国直伝弘法八番札所「八代山一如寺」の北側に鎮座しているのですが、一如寺から直接向かう事は出来ず、一度旧道に戻り、山祇社の社号標が建っている旧参道を進んで参拝する形になります。

神社紹介

参拝日：2020年10月21日

御由緒

大府市誌によると

「社伝によれば、延宝三年（1675年）八月五日、西尾伊右エ門、山口甚兵衛、本田忠右衛門がこの地に移住し、当地の守護神として尾州愛知郡熱田の熱田神宮宮司「正木太夫」に依頼し、大山祇命を勧請したのが当社の始まりである。」と記されています。

　当時は、この周辺には集落は無く、隣村になる追分村や桶狭間村などから開拓の為に出稼ぎに来ていたと考えられているようで、こういった出稼ぎの方達により、開拓の神として創建されていった神社ではないかという考えられるそうです。

参拝記

　旧道沿いに山祇社の社号標が据えられていました。この細い道が元々は山祇社に通じる参道だったようです。現在では一般道として使用されていますね。

境内入口

　参道を進みその突き当りは、山祇社の境内入口となっています。
　旧社格「村社」が彫られた社号標と、神明鳥居が据えられています。鳥居には「征清記念」と彫られている所から日清戦争の戦勝記念で作られた鳥居であることが見えてきますね。国威高揚もあり、神社には日清戦争、日露戦争の戦勝記念で作られた石造物がかなり多く存在してます。これ以外に神社で見かけるのは、皇記二千六百年記念と大正天皇、昭和天皇の御大典記念ですかね。この辺りに、国家神道というものが見えてくる感じがします。

手水舎

　露天の水盤が据えられているのですが、その後ろに見えている二本柱の屋根のある構造物は、手水舎として使われていたのではないのか？と思っていたのですが、その割には幅が狭いし、この構造物は一体何だろうという疑問だけが残っています。

社殿

　切妻瓦葺妻入りの四方が開放されている拝殿とその奥に瑞垣に囲まれた本殿が鎮座する社殿になります。これも尾張式社殿配置の一つといえるのかなと思います。

境内社

　社殿向かって左手に、境内社四社と、社殿とは少し離れた場所に役行者像が奉安されている「大峯山社」とする祠が鎮座しています。

地図で鎮座地を確認

ご自宅にお札は祀られていますか？

実家には神棚はあっても、今お住いの所には神棚がない方も多いかと思います。神棚には、日本の氏神である"天照大御神"とご自身がお住いの氏神様のお札を掲げると御神徳が宿るとされています。
賃貸住宅などに住まわれて簡単に神棚を掲げられないという方もお勧めなのが、

南向き、もしくは東向きになる様に、そして目線の高さより上になる様に、棚などの上において頂くとよいかと思います。是非、皆様もご自宅に神棚をご用意いただき、御札を納めてほしいなと思います。

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