神社情報
神社名:愛宕神社
鎮座地:西尾市一色町治明宮後四十二番地
御祭神:火産霊神、天照大御神、豊宇気昆売神、譽田別尊、迦具土命
旧社格:神饌幣帛料供進指定村社
創 建:文安二乙丑年(1445年)
境内社:秋葉社、御鍬大明神、白山社
例大祭:十月二十四日
御朱印:ー
H P:ー
参拝日:208年1月18日
御由緒
社伝に、文安二乙丑年(1445)この地を開いた倉内市郎右ヱ門宗政が山城国愛宕神社を勧請して鎮守の守として祀る、という。明治五年十月十二日に村社に列し、同四十年十月二十六日、神饌幣帛料供進指定をうける。同四十二年二月五日、字丑新田の神明社を本社に合祀する。同四十四年七月二日、字屋敷の秋葉社を本社に合祀する。大正三年一月二十三日、字大内の八幡社を本社に合祀した。
愛知県神社庁 発刊
「愛知県神社名鑑」より
参拝記
前回ご紹介した、一色町中外沢の神明社から東にわずか200m進んだところに鎮座しているのが、この治明地区の愛宕神社になります。
愛宕神社の狛犬の所から西を望むと、中外沢の神明社の鳥居と鎮守の森が見えます。
(写真では中央付近に鳥居が見えますが・・・少々判別しにくいですね。)
一応、グーグルマップを載せておきます。
愛宕神社、中外沢の神明社、養ヶ島の神明社、細川神社が密集して鎮座しているのがわかりますね。
境内を超えて反対側には、道路脇に幟立石が並んで立っています。
ストリートビューで神社周辺の雰囲気を感じて下さい。
境内入口
境内入口から社伝方面を望みます。
鳥居周辺の灯篭の設置が独特ですね。
社号標
建立年月を調べ忘れました。ただ、石の感じから造営工事の祭設置されたものだと思います。
鳥居
これまた建立年月を調べ忘れてしまった扁額を取り付けた明神鳥居がお出迎え。
祓所
鳥居を潜ってすぐ右手に設置されている祓所です。
手水舎・水盤
銅葺のコンクリート造りの四本柱タイプの手水舎になります。
狛犬
大正六年生まれ、狛犬一対です。
年明けから半月ほどしか経っていないので、狛犬にまかれた注連縄がまだ残っていますね。
社殿
この愛宕神社の境内は、社殿周辺が一段高くなっていて、瑞垣で囲まれています。
改めて、正面から社殿を望みます。
入母屋造、銅葺、平入、一部屋根を延長させて向拝を設けたコンクリート造りの拝殿になっています。
本殿は流造になっていて、拝殿、幣殿、本殿が一体となった社殿になっています。
資料にも、この愛宕社の本殿は流造であるそうですので、造営工事の祭、本殿を新築遷座したと思われます。
境内社
社殿向かって右手に鎮座する白山神社、御鍬大明神、秋葉神社の合殿になります。
愛宕神社の主祭神が火産霊神、明治四十四年合祀の秋葉社の迦具土命、でこの境内社の秋葉神社の迦具土命と、火の神がかなり手厚く祀られている神社ですね。
懸魚・鬼瓦
鰭付きの蕪懸魚です。かなりシンプルな造形の懸魚になります。コンクリート造りの社殿の初めのころはこんな感じの懸魚を設置していた所が多かったと思います。
そう思うと、コンクリートの装飾技術も上がってきているんですね。
灯篭
旧一色町内の神社を参拝していると、岡崎市の神社周辺ではあまり見かけなかった、六角形の台座に真鍮製の灯篭が設置されている神社が数社ありました。一色町の神社参拝もかなり佳境に入ってきていて、あまりしっかり見る機会がなくなるかもと思ったので、ちょっと見ていこうと思います。
社殿前に設置された灯篭一対。
石よりも、青銅製の方が海の塩分への耐久性がつよいんですかね。
で、通常、神社に設置されている石灯篭と言えば、円柱型か四角形の段組みされた物を創造すると思います。参考までに、灯篭のイメージ写真を下に。
https://pixabay.com様からお借りしました。
青銅部分をアップにしています。
なかなか重厚な感じがしますよね。
彫刻もなかなか凝っていて、龍や波模様、さらに下部は獅子が走っています。
灯篭の名称もかなり独特なんですが、火を入れて明かりを灯している場所を火袋というんですが、その火袋の部分には・・・
ここの愛宕神社の神紋でしょうか。羽団扇が輝いています。
ふと見上げると、屋根の蕨手が取り付けられたりしている部分に鯉?がしゃちほこ状でくっついています。これはいい! 龍の彫刻といい、こういった造形といい、水の象徴を加える事で、治水への祈りも込められているだろうと勝手に解釈しています。
参拝を終えて
ゆったりとした境内で、のんびり参拝させて頂きました。
私が住んでいる周辺には愛宕神社があまり鎮座しておらず、もしかしたら、初めての愛宕神社系への参拝だったかもしれません。
そう思うと、貴重な体験だったのかな。